2016年6月13日月曜日

文字の表現の可能性

イメージ編集Ⅰスクーリング。
前半は「文字の本」の制作実習です。

1日目はしらお先生によるイメージ編集とはどんなもんなのか?というような内容の講義。
今回のスクーリングはもちろん、今後やることになるイメージ編集Ⅱの通信課題に直結する内容とのことだったので、眠い目をむりやりこじ開けて講義を拝聴。
イメージ編集の教科書をみながらしらお先生が講義していくんだけど、教科書の半分くらいまでで「ま、こんな感じで~」で終わってしまいました。
正直、午前中いっぱい全部使ってでも、最後まで講義しておいてほしかったなぁ・・・(´・ω・`)

しらお先生が講義の中で、イメージ編集の教科書の著者のひとりの若林直樹先生についてベタ誉めしていました。
美術について独自の視点からおもしろいことを書いていると言っていました。
ぼくは美大生なのにまったくもって美術、とくに昔の絵画とかにはほぼほぼ興味がないに等しいんですけど、そんなぼくでも楽しめるのかも・・・と思って、ちょっと検索してみました。


しらお先生が言ってた若林先生と↑の著者が同じかどうかは定かではないが、タイトルを見るかぎり退屈な西洋美術解説みたいな本ではなさそうなかんじ。
中古で1円とかあったので、早速いくつかポチってみました。
きっと読むのは卒業してからか、どうにも課題が行き詰まってなんでもいいからヒントが欲しいと思ったときだと思う。
その時まで、大事に「積ん読(つんどく)」しようと思うですよ。


しらお先生の講義のあと、ふかざわ先生から課題の説明。
課題の内容は・・・「文字の本」を作る・・・としか言いようがないかんじ。
文字を煮たり焼いたり料理して新しい表現します。

表現の形態は表紙・裏表紙込み全16頁の本。
幅200ミリ×高さ200ミリの正方形の本で、紙は白色度の高い上質紙系の紙と、白(ナチュラルホワイト)な色味のオリオンの2択。
紙と寸法が指定されているので、紙そのものや本の形態でのデザインはできまへん。
しかも、本の形が正方形、つまり、すでにデザインされているのと同じ状態。
デザインされたものにオリジナルのデザインが生きるように載せていくというのは、ハードルが高い。
なんで定型サイズにしてくれなかったんだろう・・・_| ̄|○


本はすべて文字でできていなくてはならないのが原則。
中には文字以外を使った人もいないこともなかったが、それはあくまでも例外。
先生が「それが必要である」と認めない限り、すべて文字で表現しなくてはなりまへん。

説明の中で参考作品を数点見せてくれました。
グラフィックデザイン基礎Ⅱの文字組みやダイアグラムのときみたいに、過去の作品全部をどかーんと見せてくれたらよかったのに、それは1日目にアイディア出しがある程度進んで、自分が作るものの方向性が決まってから他の参考作品を見せてくれるという・・・
つまり、他の人の作品を見て、そこからネタ(ヒント)をもらって、それを自分の味付けに調理するということが一切できない状態。
先生の説明の後、午後から具体的にアイディア出しになるんだけど、ぼくはまったくアイディアが浮びませんでした。
笑えるくらい、本当に浮かびませんでした。
そもそも、お昼休みの時間に「で、結局何すんの?」なんて言ってたくらい、頭の中がハテナでいっぱいでした。

他のみんながどんどん先生のとこにいって「こんなアイディアはどうですか?」なんて言ってるのを見てあせると、よけいにアイディアは出こない。
そこで、自分の人生で文字に関わった体験がないか思い出すことをしてみました。
はじめて読んだ絵本、記憶に残っている看板、忘れられない言葉。
いろいろ思い出してみました。
外でタバコふかしながら、真っ青な空を見上げて、ただただぼーっと思いをめぐらせていたら、ふと思い出しました。

「そういえば、藤娘を踊ったときに言葉遊びの振りがあったな・・・」

日本舞踊の演目に「藤娘」というのがあるんですね。
歌舞伎でもよくかかる演目なので、知っている人はいがいにいるかもしれないし、黒い塗り傘をかぶって肩に藤の花をかついだ姿を見たら「ああ、あれか!」と思う人もいるかもかも。
そんな藤娘の歌詞に、こんなのがあるんです。

「いとしと書いて、藤の花」



愛する玉さまの動画ですが・・・これの1分から1分半あたりのくだりのところですね。
(拾い動画ですみまへん・・・)

「いとし=愛しい」と「ひらながの"い"」を「十("と")個」書いて、真ん中に「"し"」の字を書くと、藤の花の絵になるという言葉あそびを掛けた踊りの表現。


藤に見えませんか?
「いとしと書いて藤の花」って、言葉あそびではあるんだけど、藤娘の主人公の藤の精(少女)が愛しいと思う恋心を直接言わずに「いの字を書く」という仕草であわらしている振りなんですね。


これが頭に浮かんだら、これ以外何も考えられなくなってしまいました。
先生には5つくらいはアイディア出してねって言われてたけど、これしか考えられませんでした。
無理矢理アイディアをもう1個ひねり出したけど、自分で自分が考えたそのアイディアが自分でどうにも気に入らず・・・
仕方ないので、この2つのアイディアだけもって、一日目の最後のほうに先生に聞いてみました。
そしたら「いとしと書いて藤の花」みたいな感じのでいこうということになって、すごくホッとしました。

なによりも「いとしと書いて藤の花」っていう日本舞踊の世界観というか、和ものの味わいというか、そういう感覚に先生が共感してくださったのが、本当にうれしかったですー・。゚(゚^ω^゚)。゚・

というわけで、他の人たちがどんなにいいアイディアを出そうと、自分はもう意地でも最後までこのアイディアにしがみつこうと、このとき心に誓いました。


もう、後はない。
これでいくのだぁっっっ(* ̄0 ̄)/


一日目の帰り、図書館でいろいろ調べてみました。
長唄、端唄などの日本の伝統音楽の歌詞や、万葉集、古今和歌集、百人一首などに詩歌を、図書館にある本の中から探し出そうと頑張ってみました。
21時の閉館時間までねばったけど、うちの近所の図書館は人口の増加に対して蔵書はしょぼい町だった頃と変わらないという、見た目は立派なのに中身はとてもヘボい図書館なので、蔵書がとても貧弱で、思うように資料は見つけられませんでした。

うちに帰ってからもネット検索したけど、やっぱり見つけられませんでした。
恋の句があったとして、その句の文字列で検索すれば見つかったんでしょうけれど、今回みたいに漠然とした「恋の句」「俳句」「短歌」・・・みたいなキーワードの掛け合わせでは見つけることがぼくにはできませんでした。

とりあえず仮名で花の形を作ったり、自分で恋模様を表す言葉を作ったりしつつ、深夜だか明け方だか不明な頃、そのまま寝落ちしました。

(2日目に続く)

※先生のことばや解釈はぼく語に翻訳コンニャクしております。

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