2015年8月3日月曜日

天声人語アナログ組版。

天声人語のアナログ組版。
最初、ぼくは「降ってくるイメージ」を組版しようと思いました。
原爆の閃光が突き刺してくる(天から降ってくる)イメージ。
被爆者の方の抱えてきたいろいろなものが挿入された歌から読んだ人のココロにグサグサと降り注ぐイメージ。
そんなイメージでした。

で、たまたま持っていた雲形定規で曲線のアタリをつけて、組版してみました。


うーん。全然降ってない。
しかもなんかバランスも悪い。
タイトルも本文に埋もれてる。
先生も見るなり「降ってないねぇ」
ぼくも言われるなり「降ってないですねぇ」
というわけで、速攻でボツ。

家に帰って、もう一度天声人語を読み返してみました。
そしたらなんかいろんなことに気がつきました。
で、こんなサンプルをつくりました。



これをA3で出力して持っていきました。
25センチ四方の枠外までアタリ線を引いてあるので、トンボで四角を切り取りとれば定規いらずでアタリ線が引けます。
さらに、仕上がりを確認しながら貼り込み作業が引けます。
そして、切り取った四角は曲線をカットすることで、型紙になります。


タイトルはすごい悩みました。
最初は「決して」があったんですけど、先生の意見を伺っているうちに不要と判断。
本文に負けず、しかし本文をジャマしない、かつ、タイトルとして目がいく配置、レイアウト、フォントウェイト。
いろいろ試しました。

そして完成したのが、これ。


最初の悲劇的なのに比べたらずいぶんマシに仕上がりました。


これからこの課題をやる方の役にはたたないと思いますが、記録のためにも、講評のときにしゃべったことを箇条書きで書いておこうと思います。


  • タイトルの「光」は、原爆の閃光の光と、戦後の未来への希望・平和への祈りの光の2つの意味を込めた
  • タイトルは「消えない光」と「消えてはならない光」の2通りに読む。
  • 「消えない光」は被爆者であり原爆や戦争の当事者にとって、その「光」の記憶は消そうとしても絶対に消えないという意味。
  • 「消えてはならない光」は、戦争の事実、被爆者や戦争の当事者であった人々の体験・記憶・事実・歴史などは、決して消えてはならず、後世へと残し継いでいかなければならないという意味。
  • 本文組はとこしへの“川”を現す
  • “川”をあらわした曲線は、同時に被爆者である竹山さんの人生を現している。
  • 曲線の右上(始点)が被爆した時、左下(終点)は『82歳のいま』である。戦争・被爆から戦後の激動の時代から、戦後の高度経済成長期、そして晩年になるほどおだやかな人生になるという、川の流れを竹山さんの人生に見立てている。
  • この天声人語を読んで「鎮魂歌」「レクイエム」という雰囲気を感じたことから、全体的に静謐さがでるようなデザインを目指した。
  • タイトルは本文に負けず、でも静謐さとタイトルとしての存在を保てるギリギリの太さを追求。
  • サイズの大きい「光」の字が一番細いリュウミンELでもまだ太かったので、白線をかぶせて細くしている。白線をかぶせると文字の形がやわらかくなるので、他の小さい文字もわざとフォントウェイトをあげた上で白線をかぶせて、文字の統一感を図っている。
  • 歌部分にゴシック、その他を明朝で組んでいる。歌のゴシックは歌のみをゴシックにし、約物は明朝にして、文章全体の整合性を図っている。
  • 曲線の始点から終点への四角形の高さ:幅を黄金比にしたかったが、真ん中あたりのどうしても改行したくない長い一文を入れるために高さを調節した結果、黄金比にはならなかった。残念。
  • 後からみていたら、タイトルの「消」と「え」の間のカーニングをもうちょっと空ければよかったと後悔中。

こんなもんだったかなー。
スクご一緒だった方で「ほかにもこんなことしゃべってたよー」ってなことを覚えていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてくださいですーヽ( ´¬`)ノ
ってか、もうこの歳になるとですね、本当に覚えてられなくてですね・・・・・・もにょもにょ。

というわけで、次は課題2のオピニオンの制作物でございますよ。

※先生の言葉は著作権法等を考慮してぼく語に翻訳コンニャクしております。

0 件のコメント :

コメントを投稿